遊び人の回想録 その12 依頼待ち

ニューヘイブンにいると結構な頻度で話しかけられる。
それは、きっと俺っちが周知の遊び人だからなのだろう。

俺っちが渾身のダジャレを放った後のアノ暴風雨。
遊び人は妙な安心感があるとオーリンは言っていた。

知らない人でも気軽に話しかけてくるが
俺っちは大歓迎だ。遊び人が鍛えた日頃の話術をもって
柔軟にその話題に飛び込んでいくぜ。

ニューヘイブンで決まった場所に机と椅子を置きルーンブックの案内書を置いた。

案内書の内容はこうだ。
「狩りのお手伝いします。(蘇生・回復)声掛けてね(無料)」

しかし、これだとここで蘇生、ここで回復と思われるか…?
と思って後から書き直した。

「狩りのお手伝いします。(後方支援/盾支援/蘇生・回復)声掛けてね(無料)」

これなら狩場でサポートしてる感が伝わるに違いないっと。
さて、あとは酒のボトルを出して、依頼が来るまで酒盛りだ。

ああ、そうだそうだ確かに
俺っちは酒のボトルしか持って来なかった、それは間違いねぇ。


しかしだな、俺っちはハムが食いたいなんて一言も言ってねえぞ!

3

この豚野郎共が!!

しばらくすると、少し離れたところから視線を感じた。
あそこのベンチに座ってこっちを見ているあれはツムギか?

一人でベンチで何してんだか。
むむむむ!

も、もしかして、ツムギの奴、俺っちに惚れちまったか!
それで遠くから俺っちの事を…。

し、しかしだな、俺っちとツムギは親子ぐらい年が離れている。
いくら俺っちが遊び人だからとはいえ、アノまな板少女の想いを
受け止める心の準備が…。

「ねぇ、何してるの?」

ハッ!イカンイカン。あまり考えるべきことじゃないな…。

お、おや。ツ、ツムギじゃないか。俺っちに何か用か?
「こんなところで何してるの?」

俺っちはタダで狩りの手伝いをしているのさ。

「それで誰か来たの?」おうよ、ヤングを助けた。
「へ~優しいんだね」

ツムギは何してるんだ?「今から黒熊亭に行くところ」
そ、そうか。じゃあ、またな。

ツムギはそのまま去っていった。

そしてしばらくすると正式に依頼を受けたわけじゃないが
復帰したての冒険者と話の流れでイルシェナーの謙譲の蜘蛛
討伐増援に連れていった。

4

大きな蜘蛛を討伐し街に戻ってくるとボロボロになったその冒険者も
後から街に戻ってきた。

いやー大変でした。パラゴンに囲まれて力尽きましたっと冒険者は言う。

そうか、俺っちは女と歩いてる時に前に遊んだ女と鉢合わせた
あの修羅場に比べると大したことなかったな。

うぷぷぷぷ
どうやら彼はツボにハマってしまったみたいだった。


そしてしばらくすると迷うことなく俺っち向かってに歩いてくる…
あのまな板少女フレイか。

「ねえ、こんなとこでまた何怪しい事やってんの?」

また…ってそういえば「ルナのパトロン探し」の時に来たのもフレイだっけか。。

怪しいとはなんだ!失礼な!俺っちはただタダで狩りの手伝いをだな
請け負ってるだけだ。

「ふ~んツムギから話を聞いて見に来てみればこんなことしてたのか」
ツムギがフレイに言ったのか・・・こいつらったく。

フレイは様子を見に来ただけだったようだ。
俺っちが何をしているのかがわかったら、そそくさと去っていった。

むむむ!これはもしかして、ツムギとフレイで俺っちを取り合っているのか!?

……ふぅ、やれやれ…アホくさ、そんなことあるはずないか。
ちょっと今日は飲み過ぎたかな。





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Tiwaz(ティウ)

Author:Tiwaz(ティウ)
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[#RPG]
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